【再掲】線路と運行形式について

※この記事は旧広報課から転載したものです。

単線、複線、複々線。
線路の敷き方はいろいろな方法があります。
ここでは、各方法を軽く説明していきます。

今更この記事を再掲した理由?
新都心構想の連載中に複々線についての説明が必要になったからだよ。

単線

線路を1本引いた簡素な路線。
建設費は安いですが、一度に走らせられる列車は1編成のみ。
2編成以上走らせると正面衝突を起こしてしまいます。
幸い、ゲーム内では列車の撤去費用と配置費用がかかるだけですが、
毎日のように正面衝突するのではゲームが進まない。
この記事では、正面衝突を起こさないことをメインに考えていきたいと思います。

1編成しか走らせられないものの、1日に数本程度しか走らない貨物線ならこれで十分。
旅客列車を走らせる場合も、往復2~3時間程度のミニ路線なら十分やっていけるでしょう。
ですが、路線が長くなると運行本数も減ってしまいます。
正面衝突を起こさずに運行本数を増やすことを考えてみましょう。

単線並列

単線の隣にもう1本、線路を引いてみました。
これによって単純に運行本数を2倍に増やすことが出来ます。
このまま線路を3本・4本と増やせば運行本数も増やせますが……。

列車を増やす度に線路を増やしていったら、資金も土地ももったいない。
もう少し効率のいいやり方を考えてみましょう。

複線

線路は2本のままそれぞれ一方通行にして、終点を折り返してみました。
終点についてはループ状にして折り返す方法や引き上げ線を使う方法もあります。

この方法なら、2本の線路でどこまでも運行本数を増やすことが出来ます。
各駅の停車時間を5分にすれば、15分間隔で走らせることも可能。
中にはダイヤ設定を駆使して5分間隔で運行しているツワモノもいるとか……。

ただし、画像のやり方だと折り返しでぶつかる可能性があるため注意。
折り返しのホームが1本の場合、20分間隔が限度と思われます。

単線(交換駅あり)

そもそも単線の問題点は列車の行き違いが出来ず正面衝突を起こすこと。
それなら、行き違いを行うところだけ複線にすれば単線でも問題ない。

というわけで、単線の途中駅のホームを増やして、列車の行き違いが出来るようになりました。
実際、全国各地の地方路線でこのやり方が使われています。
ちなみに列車の行き違いを鉄道用語で交換と呼び、交換できる駅を交換駅といいます。

確かにコストは安く済むのですが、ダイヤ設定の手間がかかるのが難点。
将来的に利用者が増えて増便する際に設定しなおす必要があり、運行本数も複線ほど増やせません。
そもそも「A列車で行こう」では線路の敷設費用も安く、維持費も発生しないメリットが薄い。
なので、趣味でやる以外ではおススメしません……。

環状線

円を描くようにぐるっと回る、環状線でも正面衝突は起きません。
このやり方なら列車の向きさえ間違えなければいいため、初心者向け。
複線の項目で書いた、終端をループにする路線も環状線の一種と言えます。

確かに管理はラクなのですが、反面正確なダイヤを組むには向いておらず。
パターンダイヤを組むためにはどこかの駅で長時間停車する必要があり。
また、画像のような単線の環状線の場合、反対方面の駅へ行くのに時間がかかってしまいます。
リアリティの問題の他、移動距離の割に長時間乗車するため収入が下がってしまいます。

複線環状線

環状線を運行する場合、出来れば複線にして時計回り・反時計回り共に走れるようにしたいところ。
完成させるためには相応の資金が必要ですが、
とりあえずこれか隣町へ接続する複線が基本的な路線スタイルになります。

複々線

線路を4本、複線を2本セットで引いた路線を複々線といいます。
更に複線を追加して行けば、3複線・4複線となります。
基本的には複線でも運行本数が足りない場合に使いますが、
前述の通り複線でも15分間隔で運行できるため、普通にプレイする限り必須ではありません。

「A列車で行こう」で複々線が必要な状況は以下の通り。

  1. 速達列車の待避時間を減らして各駅停車の所要時間を早くしたい場合
  2. 異なる速度の列車が混在する区間
    (例:中速の普通列車と高速の特急列車、高速の電車と中速の貨物列車など)
  3. 異なるサイクルのパターンダイヤの路線が合流する区間
    (例:2時間サイクルと3時間サイクル)

複々線が必要となる状況はないこともないのですが、
その時には既に周囲は発展していて、用地を確保できないケースがほとんど。
かといって初期から複々線を引くには資金が足りないため、複々線が実現するケースはほとんどないです……。
更に言えば、複々線の折り返しがかなり難しいです。

一応、複々線には以下のような種類があります。

線路別複々線

↑A線|A線↓|↑B線|B線↓
このように、独立した複線を2本並べた複々線を線路別複々線といいます。
2つの路線が合流する駅で部分的に出来るかもしれません。

線路別複々線の場合、折り返しは複線と同じものを2つ並べれば大丈夫です。

方向別複々線

↑A線|↑B線|B線↓|A線↓
同じ方向の線路を2本並べて、それを2つ並べた複々線を方向別複々線と言います。
この内、通過駅があり急行運転をする線路を急行線、各駅停車する線路を緩行線と言います。
また、国鉄やJRでは長距離路線に機関車牽引の列車、近距離路線に電車を使用していたため列車線・電車線と呼ばれることもあります。
画像では赤い特急の走る内側の路線を急行線としていますが、実際には内側を緩行線とするケースも有ります。

方向別複々線の折り返しはかなり面倒です……。
内側2線は複線の折り返しと同じ方法でいいのですが、外側2線は内側の線路を越える必要があります。
駅の奥に引き上げ線を作るか、内側2線のみ終点の手前の駅で折り返すと折り返しがしやすくなります。
もちろん、別々の路線に流すのもアリです。

総括

複々線を活用するのは難しい上に、そもそもそこまで旅客需要がある路線を作るのもまた難しい。
ですが、うまく設定して大量の列車を走らせられれば壮観でしょう。
採算度外視で複々線を引いてダイヤを楽しむのも、A列車で行こうの楽しみ方の一つかと。

複々線を作る最大のメリットは、急行運転を行う際のダイヤ設定の労力を減らせること。
特急や昼行貨物列車は走らせたいけど、ダイヤ設定は面倒。
そういう人にこそ、複々線がお勧めです。

最後に、一つだけ注意事項を。

複々線はかなりの資金とスペースを必要としますが、
だからといって一部分だけ複線のままにするのはお勧めしません。
ここが運行上のネックとなり、ダイヤ設定の労力を減らせるという利点を損ねてしまいます。

複々線を作る際は、
地下線や別線などを活用して供用区間を作らないようにしましょう。

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