A列車で行こう9 3.0を買ってから2週間。
当初の想定を大幅に超える勢いでドはまりしました。
現在は専らコンストラクションモードで街を作っています。
ダイヤ練習所と名付けたこのマップで、ダイヤ作成やマップ作成の練習を行っています。
初期の街ということで色々と気になるところはありますが、プレイ初期の街としてはそれなりに満足しています。
作った街を眺めたり、好きな曲を流しながら車窓を見たりしています。
一方、ゲームモードの方は……。
正直、未だに経営が安定していません。
今回はゲームモードの仕様を紹介しながら、何故私がコンストラクションモードメインにプレイしているか説明したいと思います。
時間の流れ
A列車で行こう9(以下A9)では、時間の流れる速さを実時間の450倍・120倍・60倍・30倍の4段階から選べます。
(ver.4.0では3倍が追加、ver.5.0パッチで6倍・12倍が追加)
例えば60倍ならリアルの1秒で1分経過、等倍だと24分で一日が経過します。
それとは別に最大300倍速まで加速する機能があるため、処理落ちが無ければ4.8秒で一日が進みます。
60倍だと、A列車で行こう3D・PC(以下まとめてA3D)とほぼ同じような感覚でダイヤが組めます。
30倍速なら所要時間は半分になるため、更にダイヤや車両運用がしやすくなります。
また、A3Dだと中速以上にしないと速度が遅くて使い物にならないのに対し、
A9だと75km/hの205系などでも十分ダイヤが組めます。
ただし、ゲームモードでは時間の流れる速さを変えることは出来ません。
初期からあるマップの一部は60倍・120倍ですが、基本的にはコンストラクションモード限定の設定。
ほとんどのマップは450倍なのですが……これがものすごく速い。
隣の駅まで行くのに6時間、マップ内で完結する適当な路線でも1往復2日かかることもザラ。
折り返し駅で詰まらないようにするには、発車設定を3時間毎にしなきゃいけない状況。
これでは到底ダイヤなんて組めるはずもなく、結局1日中走らせっぱなしになります……。
ダイヤが組めない人でも問題ないという意味では、やさしい仕様かもしれませんが。
子会社が儲からない
A列車で行こうは鉄道会社経営シミュレーションゲーム。
ただし、現実の鉄道会社同様、鉄道事業よりも子会社の方が儲かるゲームバランスになっています。
なっているはずなのですが。
理不尽なくらい、子会社で利益が出ません……。
そもそもマンションもオフィスビルも小さいものが無く、最低でも20億円以上はする。
いきなり高層ビルを建てても儲かるはずはないのですが、6億円のコンビニや18億円のスーパーでさえ利益は少ない。
周辺が発展して、駅の利用者が増えれば利益は増える、そう信じて開発が進むのを待ちました。
幸い、このゲームは発展が速く、資材さえ供給すればすぐに民家や雑居ビルが建ちます。
こうして、周辺が雑居ビルだらけになっても……利益は伸びず。
それでも、わずかながら黒字になって利益を出す子会社もあるのですが……。
土地の扱いがおかしい
駅や子会社を建てる際には、建設費のほかに土地代もかかります。
この土地代が何かおかしい。
第一に、土地の保有の概念が無い。
例えば、小さなコンビニをオフィスビルに建て替える場合、
コンビニの建設時とビルの建設時に2回土地代を払うことになります。
これは駅の建て替えでも同じようです。
そのため、好立地の土地を確保して後から高層ビルを建てる……などのやり方が難しい。
第二に、土地の価格が何かおかしい。
このゲームでは自然に道路が伸びていくのですが、伸びた道路同士の交差点が出来ることはまずありません。
それが気になる場合、プレイヤーが交差点を作ったりするのですが……。
建設に必要な道路がわずかな距離であっても、土地代が軽く十億円を越えます。
上図は未発展のエリアなのでまだ安いのですが、都心部だと道路の接続だけで40億円を越えることも。
対策としては、土地代が安いうちに道路整備をすること。
ただし、道路は発展によって勝手に生えてくるため、突然生えてきた道路に対しては何の対策もありません。
細切れの道路や行き止まりを放置して、バスやトラックの輸送経路と割り切るしかなさそう。
税金がきつい
過去のプレイ日記でも書いた通り、A列車で行こうシリーズは税金との戦い。
A9で納める税金は以下の3つ。
- 法人税
毎年4/1、利益に対する10%を納める。
赤字決算となった場合、法人税は0円 - 資産税
毎年5/1、資金と公共投資評価額を除く資産合計に対する5%を納める
利益が出たかどうかは関係ない - 消費税
毎月1日、株式売却を除く売り上げに対する5%を納める
法人税は10%と安いのですが、それ以上に資産税がきつい。
資産税自体はA3Dにもあるのですが、あちらは資産価値の2%弱と大した金額ではありませんでした。
子会社の利益も多いため、固定資産税の存在感は薄い。
ですが、A9の資産税は存在感がとてつもなく強いです。
赤字の子会社だろうと、利益が伸びてないのに地価高騰の煽りを受けた駅・資材置き場だろうと容赦なく5%がとられます。
その結果、対して現金が無いのに資産税が数十億~数百億が飛ぶこともザラ。
わずかな黒字では資産税で赤字になり、最低でも市場価値の5%以上の利益を出す必要があります。
そもそも、市場価値の確認のやり方もわかりにくい。
- 子会社を建てる
- 利益が伸びない
- 立地改善のために周辺開発を行う
- 資産税が増える
こんなのどうしろと……
こんなゲームバランスにもめげずに、安定して利益を出す方法を探し続けました。
その一つが、マップ端に資材工場を建てて隣町に売却する方法。
A3Dでは資源価格の変動によって安泰とは言えなくなりましたが、A9では資材価格は固定の模様。
資産税を含めてもどうにか黒字ですが、利益は思うほど大きくない。
そして、もう一つの方法が……。
大正義・株式取引
証券取引所での株式売買で利益を出すこと。
A3D時代は株主優待目当てで買うことがほとんどで、購入した株式の価値が上がったことはほぼありませんでした。
一方、A9には株主優待がありませんが、ほぼ確実に利益を出すことができます。
A9での株式の仕様は以下の通り。
- 銘柄は100社以上
実在の会社をモチーフにしているため読むだけでも面白い - 購入は即時に行われるが、売却は買い手が見つかるまで時間がかかる
- 取引単位は100万株単位
1銘柄につき1000万株まで保有可能、全銘柄合計で1億株まで保有可能 - 株価は概ね800~2000くらいの範囲で変動。
確認した限りでは最安値は300円台、最高値は2500円以上?
赤字の株価の部分が重要。
現実の株式は公開停止になったり、そこまで行かなくても限りなく価値が0に近くなることはあります。
その一方で、業績が良ければどこまでも伸びる可能性はあります。
A3Dでもほぼ同じで、自社株以外の上場停止は存在しないものの株価の変動は特に制限はありません。
(株価が50円以下で株式分割、株価が50000円以上で株式併合が起こるが、保有している株式の価値は変動しない)
一方、A9の株はこのようなことが一切なく、いつまでも待ち続ければいつかは株価が高騰します。
それが数日後になるか、数年後になるかはわかりませんが、とにかくいつかは株価は上がります。
そのため、株価が800円台のときに購入→1300円以上のときに売却というふざけたやり方で成功するし、それによって40億円以上の利益が出ます。
もちろん、株式が売れるかどうかはランダムで売れる前に株価が暴落することもありますが、その前に売却をキャンセルできるため問題ない。
運悪く株価が下がったときに売れた場合は……次のチャレンジに行きましょう。
本来ならゲームバランスが崩壊するレベルの裏技なのですが、
上述の通り交差点の修正だけで数十億が飛ぶこのゲーム。
最初から壊れてるゲームバランスの前では、数十億の利益では良心は傷みません。
こうして、株式で利益を出して開発することにナンセンスを感じたプレイヤーは
コンストラクションモードに移行するのでした。
こうして文章にすると、とんでもないクソゲーに思えるかもしれません。
ですが、A列車で行こう9はプレイして面白いし、だからこそ8年以上バージョンアップキットが出ている。
次回はA列車で行こう9の良い点や好きな箇所を紹介していきます。
まさかの新連載。