【再掲】列車と乗客数の関係

※この記事は旧広報課から転載したものです。

A列車で行こうPCのシステムの要とも言える、乗客の乗降処理。
重要なはずなのに、よくわかってない部分も多いのが現状。
運賃の安い通勤形とサービスのいい特急型ではどちらが客が多く乗るか?
列車の高速化によって乗客は増えるか?

3DS版にてこれらの実験したのですが、当時のデータが残っておらず。
というわけで、改めて実験をしてみました。

検証方法

以前実験したマップを少し拡張しました。
2本以上のホームを設置し、隣町へ単線並列で接続。
マップ内の駅は偶数時0分に発車、隣町の駅にて奇数時0分に発車。

この設定で放置して、4/8 9時発の列車が到着したときの今期収入を計測。
列車毎の乗客数をカウントするのは面倒なため、今期収入を基準に考えることにします。
距離が同じなら今期収入は運賃と利用客数に比例するため、
今期収入を運賃で割ることで、利用客数を比較することが出来ます。

実験0 同じ列車を同じ条件で運行させた場合

実験開始前に、念のため同時発車で乗客数に偏りが出ないか実験してみました。
結果、1番線・2番線共に560万円弱の今期売上を計測。
どうやら同時発車を行っても乗客数に偏りはなく、またホームによって乗客数が変わることも無いようです。

念のためホームと車両数を6つに増やして再実験しました。
売り上げの多い2番線の列車と4番線の列車で8万円の差が出ましたが、これくらいなら誤差の範囲内でしょう。

特筆すべき点としては、個々の列車の売り上げはほとんど変わってないこと。
駅の利用者数も、9000人程度まで増加していました。
常識的に考えれば、同時発車の列車が増えたところで乗客数が増えるはずはないのですが。

仮説:列車同士で客の奪い合いになることはない

駅周辺があまり発展していなくても、運行本数を増やせば乗客数の水増しは可能。
その代り、混雑時に列車を増発させても、混雑緩和効果は見込めないことになります。
鉄道会社として利益を上げるだけなら問題ないのですが、混雑緩和を目的としたプレイが出来ないため少々残念な仕様……。

実験1 異なる運賃の列車を運行させた場合

一般型旅客列車(60円/km)の他に、
新たに特急型旅客列車(120円/km)・近郊型旅客列車(80円/km)を開発。
近郊型は最高速度と加速性能を改良して、他の列車と同じ速度で運行可能にしました。

列車名 今期売上 輸送人キロ
(今期売上÷運賃)
特急型 1012万円 84333人km
近郊型 718万円 89750人km
通勤形 558万円 93000人km

今回の実験では通勤形の方が輸送量が多い結果が出ました。
ただし、実験で使用した車両は2両編成と短く、定員数が少な目。
実験時に満員マークが出たことから、定員の少ない特急型が不利に見えた可能性があり。
というわけで、5両編成まで増やして同じ実験をしてみました。

列車名 今期売上 輸送人キロ
(今期売上÷運賃)
特急型 1080万円 90000人km
改良型電気機関車+客車 936万円 93600人km
近郊型 770万円 96250人km
通勤形 585万円 97500人km

追加実験。ついでに機関車による客車列車(100円/km)も検証。
これでも運行当初に満員マークが出たため、正確な値ではないのですが。
たぶん7両編成でやればなんとかなると思います……。
定員を考えなければ、列車の運賃によって乗客数が変わることはないと思われます。

実験2 異なる速度の列車を運行させた場合

低速・中速・高速で運行可能な近郊型旅客列車を開発。
到着が早い列車ほど停車時間が長くなり、その影響も懸念されましたが……。

どの列車も709~717万円の売り上げ。
特に早着の列車に客が集中するわけでもなく、
また停車時間が長いほど乗客が増える訳でもないみたいです。

乗客の方は目的地に着ければ所要時間は問わないみたいですが、
高速の列車の方が運行回数を増やせるため利益は見込めます。
ただし、その分運行費用も上がるため、乗客数が少ないならほどほどにした方がいいかもしれません。

実験3 出発時刻を5分ずらして運行させた場合

今までは条件をそろえるために同時刻に発車させていましたが、
出発時刻を5分ずらして運行させてみました。
今までの実験結果を考えれば、早く出発する列車に客が集中するとは思えないのですが……。

売上は2万円差。
別ホームなら客の奪い合いにはならないので、当然のことですが。

実験4 同一ホームで運行本数を増やした場合

それなら、同一ホームで本数を増やした場合どうなるのか?
図のように、終端ループ線を持つ路線を作成。
隣町から30分毎に列車を発車させ続けて、一週間放置してみました。

その結果、どの列車も370万円程度の売り上げでした。
前回の実験時はどの列車も570万円程度だったため、列車あたりの売り上げは減少。

ちなみに、駅の前日の利用者数は4382人。

また、先ほどの複線終端ループ線で運行間隔を変えて実験してみました。
図では発車時刻を5分ずつずらしていますが、駅の停車時間の関係上緊急停止が発生しているため悪しからず。
運行間隔の長い0:00・1:00に比べて、運行間隔の短い0:05・0:10発の列車の売り上げが下がっています。
列車の総売上は1528万円ですが、これが運行間隔によるものなのか誤差なのかは不明。

旧ブログでは「ホームごとに旅客需要のパラメータがあり、時間経過で回復していく(回復させるのは周囲の建物)」という意見が送られたのですが、
4つの列車を合計すると1502万円で売り上げが増えているため、単純に時間経過で回復しているわけでもないみたいです。

現実的に考えれば、運行頻度が高いほど利便性が高いため利用者が増えるのですが、
ここまでの調査結果から考えると、そこまで複雑な処理が組まれてるとも思えず。
ホーム毎の客数の上限値が設定されていて、運行頻度が高い方が取りこぼしが少ないと考えるのが自然でしょう。

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