【実験】車両デザインの配色に関する研究(基礎編)

A列車で行こうシリーズは実在の車両が登場するのが特徴でした。
ですが、A列車で行こうDS・3D・PCでは、版権料の関係からか実在の車両は登場せず、代わりに車両の配色を決めることが出来ます。
これを利用して、実在の車両を再現するのもプレイスタイルの一つ。

ですが、鉄道会社経営ゲームのプレイヤーとして、「他にない自分だけの車両を開発したい」人もいると思います。
そこで今回は、配色を中心に車両デザインに使えそうな情報をまとめてみました。
筆者のデザインセンスも高いとは言えませんが、この記事を参考に自作車両を開発して頂ければ幸いです。

色の作り方 -jcpickerのすゝめ-

A列車で行こう3D・PCの色調整画面では、上図の3つのスライダーを調整して色を作ることになります。

  • 赤(0~100%)
  • 緑(0~100%)
  • 青(0~100%)

これは加法混合(RGB)といって、テレビモニターやウェブページなどの色指定で広く使われています。
ですが、この方法は直感的とは言い難く、これで思い通りの色を作るのは難しいでしょう。

PCで色を作る場合、HSV色空間HLS色空間で考えることが多いです。

  • (H)色相:色の種類(赤・黄・緑)など
  • (S)彩度:色の鮮やかさ
  • (V)明度:色の明るさ
    HLS色空間の場合、明度の代わりに(L)輝度を使う

こちらの方が直感的に色を作ることが出来ます。
HSV空間での色作りはペイントでも可能なので、お試しください。

……もっとも、色を作ってもゲーム内で使えなければ意味が無いのですが。
HSVが使えるソフトならRGBも表示されるため、各数値を255で割って100をかければA列車の色指定にすることが出来ます。
ですが、この計算も少し面倒。

そこでオススメするのが、jcpicker
海外製のフリーソフトですが、設定変更で日本語にも対応しています。
(Options→Language→Japanese)

このソフトを起動して設定したホットキーを押すと、カーソルにある色をコピーできます。
コピーした色を使うときは、左下のメニューからRGB[0,1]を選択して表示された値通りに調整すればいい。

このソフトを使えば、自分で色を作らなくても
モチーフとなる画像の色をコピーして使うことが出来ます。
例えば電車の写真から色をコピーすれば実車の再現が出来ます。
その他、配色サイトの色を取り込むなどの用途もあります。

ちなみに右下の▲▼をクリックすると、同系色やトライアド配色などの相性のいい色が表示されます。
もうこのソフトだけでいいんじゃないかな。

おススメ配色・色見本サイト

jcpickerを使うことで、色をコピーできるようになりました。
ですが、車両デザインは一色だけではなく、2~5色を組み合わせて使用します。
ここで重要になるのが配色。
それぞれの色が良くても、組み合わせが悪いと微妙な感じになってしまいます……。

幸い、配色に関する情報はたくさんあり、「配色」で検索するだけで参考になるサイトは出てきます。
今回は、筆者がおススメする配色・色見本関連のサイトを紹介します。

HUE/360

http://hue360.herokuapp.com/
※英語ですが、読めなくても特に問題ないと思われます。

好きな色を選ぶと、相性のいい色を表示してくれるサイト。
新正弦急行 新広報課の配色を決めるにあたって、参考にしました。

原色大辞典

https://www.colordic.org/

日本語サイトでは最大手と思われる色見本サイト。
原色のほかに日本古来からある和色・西洋の洋色などを掲載しています。

こちらも色見本から配色パターンを見ることが出来ます。
配色に関する知識が得られる分、こっちの方がいいかもしれません。

wikipedia 【国鉄色】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84%E8%89%B2

最後はご存じwikipediaより、国鉄色のページ。
かつて国鉄で使用されていた色をまとめたサイトで、鉄道車両の配色としては最適。
ただし、人によっては古臭い印象を持つかもしれません。
国鉄時代に思いを馳せたい人にはおススメ。


……以上、ここまで配色に関するまとめサイトと大差ない内容でした。
次回からは、jcpickerや配色サイトを参考にした、A列車での車両デザインを行っていきます。

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